白波

新しい靴を買わなくちゃの白波のレビュー・感想・評価

新しい靴を買わなくちゃ(2012年製作の映画)
3.0
2012年10月劇場鑑賞
全体的にやや少女漫画を感じさせるような物語でしたが、小刻みに動くカメラワークやアドリブ感溢れるセリフまわしがほど良い感じにリアリティを感じさせてくれます。 
物語の入りはわかりやすい演出でしたが、以降はほとんどキャスト同士のセリフのやり取りで話が進みます。 
ですのでハリウッド作品でよく見かけるような「ベタでわかりやすい」演出はありません。 そういったラブストーリー物を期待して観ると、退屈に感じる人もいるかもしれませんね。 
この作品を例えるなら「ビフォア・サンライズ」をサラサラと、薄くした感じでしょうか? 
たった三日間の物語ですが、ラストは「物語の終わり」では無く「物語の始まり」のよう。 
エンドロールを観ていて、交わす言葉や共にする時間の中に、気付きにくいだけで大切なものは小さく沢山あるんだなと思いました。 
何だか、おいしい水を飲んだ後のような気持ちになれる作品でしたよ。
白波

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