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おとし穴のmarikabraunのレビュー・感想・評価

おとし穴(1962年製作の映画)
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生前は経済的に死んでいた街=ゴーストタウンが死後訪れると幽霊で賑わう生きた街になるところ好き。呆気なく命を奪われる泥や汗にまみれた貧しい者と対照的に、汚れひとつない白いスーツの死神がまぶしくて不気味。最後の疾走する少年を横移動で捉えたカメラはお見事。全てを目撃しながらも無力な少年の目を通して、ただ見つめることしか出来ない私もまた幽霊のような気持ちでいた。
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