Arata

プレイタイムのArataのネタバレレビュー・内容・結末

プレイタイム(1967年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

ビル群ごとセットとして作り上げたとの事で、やたらとスケールがデカ過ぎる。(賞賛)

見所は言わずもがな映像美。直線と曲線の交錯。

モダンでシンプルなコンクリートとガラス、既製品なのか流行なのか皆一様に似たようなファッション、分業化を図るもかえって仇となる、などなど皮肉が効いている。

窓やガラス戸を傾けて景色が映ったり変わったりする描写がたびたびあるが、それに気づいているのはバーバラだけで、故に彼女が第二の主人公になっているのかと思い返す。
割れたガラス戸に誰ひとりとして気づいていないところなど、大変興味深い。

視点を少し変えるだけで、小さな幸せはすぐそばにある。
『周りにある物質的な環境を何か大きく新しく変える必要は特になく、自らがその美しさに気付く事でちょっとだけ笑顔になれる。そう言ったことが物質に頼るのではなく、本当の意味で人生が豊かになるのだと感じた。』
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