ジャックタチ監督の集大成
およそ1100億円かけてパリに都市を創って撮影したという、ジャックタチが文字通り"本気を出した"この映画
フランスのパリと聞いてすぐ思い浮かんだのが建築家コルビジェの提唱した「ヴォアザン計画」や「輝く都市」
の実写版のようなガラス超高層ビル群
メタリックな内装もとても私好みでジャックタチ監督ってもしかして名建築家なのでは?と思ってしまうほど
少しコルビジェに影響されてるのかな?
…おっといかん、俺の建築ヲタクの部分が少しアンニョハセヨしてしまった
構図の美しさやあいかわらずの爆笑シーン連発で難しい映画が嫌いな人にも是非オススメしたい内容
特にガラスの使い方は印象的
レストラン(ナイトクラブ)における長いシークエンスにおいて、ボル・ビュリの芸術作品「2270個の白い点」の隠喩が見られる
前・中・後景のそれぞれにおいて多数の登場人物が点でバラバラな活動を同時進行的に展開する
どれか一つに注意を集中することは不可能であり結果として観測者の眼差しは「脱中心化」されることになる
あー、久々に映画で大爆笑した🤣