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プライド&グローリーのsobayuのレビュー・感想・評価

プライド&グローリー(2008年製作の映画)
3.5
コンサルタントがあまりにもウォーリアーだったので、監督の他作品もウォーリアーなのかな?と思ったら本当にこれもウォーリアーだった。父と兄弟の物語。

ハードな汚職警官ものという意味ではエンドオブウォッチを思い出したけど、汚職っぷりはこっちの方が突き抜けて悪辣だし救いも一切ない。

義弟はあの白人警察一家の中で疎外感を感じてたんだろうというのは察せられるけど、もうちょっとその辺を最初に描いておいてくれたら後半のエモさが増したんじゃないかな~。ひとりだけ制服警官であるとか、あと彼はアイリッシュ系なのかな、その辺も色々あったのかもしれない。コリンファレルの悲しみと暴力性がある種の色気となって迸っていた。

弟と義弟を足したキャラクターがウォーリアーの弟になるんだな~とか思いつつ、エドワードノートン演じる弟の屈折は更に深まるばかりだし、あの兄弟の確執は寧ろこの先に爆発するんじゃないか。タイトルの空々しさよ。

これも個人的にはコンサルタントと同様に、ウォーリアという副読本を知った上で鑑賞した方が面白くなる映画じゃないかなと思った。勿論単体でも面白いのですが。
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