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ラガーンのnori007のレビュー・感想・評価

ラガーン(2001年製作の映画)
3.7
ボリウッドダンスの振付師、ラジュ・カーン氏のワークショップに行ってきました。
そう、この映画はラジュ・カーンが振り付けで賞を受賞した作品。

RRRを見てからこの作品を見直すと、もしかしたらRRRの元になったのかもと思える。
というのも、インドが植民地支配をうけてる中、白人女性が味方となってくれる。

それとそれぞれのキャラクターの人物像の描き方がまたうまい。
高圧的に支配するイギリス人に対して断固として戦っていくアーミル。
年貢(ラガーン)を免除してくれる条件はやったこともないクリケットの試合で勝つこと!!

この無茶振りだが、足の早い人、変化球を投げれる人、もろ気合の人。
さまざまな個性あるキャラクターが集結していく。

クリケットのルールがよくわからないのがかなり残念だったが
今度見る時はルールを読んで挑みたい。

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2016/05/10 21:35
ラガーン(2001年製作の映画)
3.5
この映画の見るべきポイントはやはり若く凛々しいアーミルカーン。
それと通常のボリウッドでは描かれることない泥臭いインドの人々。その人々の様子は100年以上前の話なのに現在とそれほど変わらないというところがすごい。

英国の植民地支配がどういったものかを教えてくれるのだけど、もうほとんどヤクザのやり方そのまんまで、インドにとっては搾取されまくっているという暗黒時代。
民衆の運命は統治するイギリス人の鶴の一声で決まってしまう。そんな中、こんなことをのたまう。「クリケットの試合で勝ったら向こう3年間年貢を納めないでいい」と。

こうしてはじまるインドスポ根もの。その中にはラブロマンスや年齢、カースト、宗教さえも超えて一致団結する姿が描かれる。ただ上映時間が実に3時間44分もあるのでいくらなんでも長すぎる。内容的にも2時間で収まる程度の内容だし題材となるのが日本にはほとんど馴染みのないクリケットなので、あまりルールもわからないまま盛り上がりも感じることなく終わってしまうので少々残念な感じ。

こうした逆境の中描かれるスポ根ものでは「バンクーバーの朝日」「アメリカンパスとタイム」「KANO 1931海の向こうの甲子園」などがあり、いずれも実話がベースで名作ぞろいばかり。
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