ストーリーとしては裏切った相棒とケリをつけるというストレートなお話
なのでまぁ大して新鮮な驚きはストーリー面では感じなかったものの登場人物のキャラは中々皆個性的だったので見ていて楽しかった
特に注目すべきは元彪！冒頭に彼は主演じゃないと書いたし実際クレジットとしては特別出演となっている
しかしピンチのシーンになるとどこからともなく現れ場を引っ掻き回すキャラは忘れがたいものがある笑(しかも中々登場シーンは多いという
しかもサイクロンZの時の彼を想起させるようなヤバいキャラなのでもし見るときは彼に注目してもらいたい(いいのかそれで)
多分彼が出る経緯としては洪金寶が僕の気に入ってるジョイスコウ主演の映画出るけど彼女だけじゃヒットするか分からんから元彪も出てよみたいな保険的な意味合いが大きいと思う(天地黎明の時と同じ。なんか悲しくなるなぁ…
でも完全に存在感でジョイスコウを喰ってるので元彪ファンの方は期待していただきたい

それと倪星(コリンチョウ)
一刀傾城の時もそうだけどまだ悪役ではなく善役をやっているのが面白い
ターゲットブルー出演した後ぐらいからは悪役ばっかなのでそっちの彼しか知らない人からしたらかなり新鮮に見えると思う


そんでアクション！
洪金寶製作なだけあって見応えのあるアクションシーンに仕上がっている
元彪vs周比利や倪星という対戦カードが観れるのも面白いし中身も十分なものに仕上がっている
あと倪星が中々体を張っているのにもびっくりした
でもやはりこの作品で特筆すべきはジョイスコウのアクションだろう
よくミス香港をここまでのアクションスターに仕上げたな…と思わずにはいられない素晴らしいアクションを見せてくれる(イースタンコンドルの時よりも更に仕上がっている
ラストのアグネスアウレリオとの一戦は音を立ててはいけないという面白い条件下でのアクションだったので飽きずに楽しんで見ることができた(アグネスアウレリオとジョイスコウは同年98分署香港レディコップスでも戦っていてこちらも見応えバッチリなので是非。これも洪金寶製作

アクション監督は李擎柱
誰かと思って調べたらマッドクンフー猿拳以降の劉家良映画に武術指導や補佐として携わっていた京柱の事だったみたい
それだからカンフー色が強いんでしょ？と聞かれたら全然そんな事はなく洪金寶のアクションを色濃く継いだリアルヒッティング路線で見応えのあるアクションを演出していて素直に凄いと思ったのであった……


ストーリーの意外性はないもののキャラも面白くアクションも良くできている良作
おすすめ！

パッケージはユン・ピョウ主演だが、香港映画あるあるどおり、ジョイス・コウ主演でユン・ピョウは客演。しかし、カメオ程度でなくアクションシーンに毎回どこからともなく飛んで来て参戦し、キレキレアクションを見せてくれる。また、ぶっ飛んだキャラ設定でリチャード・ンとコリン・チョウとともにコメディ担当で大いに笑わせてくれる。そしてそのコリン・チョウが、導火線の凶悪三兄弟と同じ人とは思えないカワイさ！悪役じゃないだけでなく、こんなにカワイイコリン・チョウに大爆笑！主演のジョイス・コウは、アクションは凄いものの、上から目線で「私には勝てない」「これで勝ったつもり？」とかばっかり言って、それは妹分にも嫌われるわ、と感情移入出来ず。ラストバトルの決着のつき方はまだしも、映画自体のラストが唐突過ぎて驚いたが、これも香港映画あるあるか。