たこ

ベンジャミン・バトン 数奇な人生のたこのレビュー・感想・評価

3.0
語りとともに進んでいくのが心地よく思いました。正直に言うと、最初はCGも相まって気持ち悪く感じましたが、とてもおもしろかったです。人生はいろんな人のタイミングと偶然が重なってできている。随所に名言がありました。デヴィッド・フィンチャー監督好きだなあ。ただちょっと、いやかなり、自分の人生経験が足りないなと思いました。僕はキスの味も知りません。なんかもっと飾らず、カッコつけずに生きたいと思わされました。おもしろくなくてもいいんです。でもそしたらこの国では生きていけないかなあ。もっと鈍感でいたいなあ。別々になった子どもが気にならない親などいないと信じたいですね。みんなそれぞれ事情と思うことがあります。どんどん若返っていくブラピもかっこよかったです。バイクにブラピはずるいよ。ヨットも大分ずるいです。雷に7回打たれたジジイにじわじわきました。ベンジャミンは80歳のジジイで生まれましたが、僕の方はこの間、友だちに勧められて性格診断をやってみたら、活力年齢45歳と出て少しショックでした。まだいろいろ若いっちゅうねん!恋愛についても人間性についてもまあまあ当たっていたのも驚きでした。悔しい。それと、やっぱり日記と葉書はいいなと思いました。日記はこの頃サボりがちだし、葉書にいたっては出す相手もいませんが、とても好きです。日記は時間が経ってから読み返すとおもしろいです。毎日ちゃんとつけよう。誰に読まれても恥ずかしくないようなことを書こうと思ってはいるんですが、そうするとどうしてもおもしろくなくなったり、でもなければ小っ恥ずかしいことを書いたりしてしまいます。でも日記ってそんなもんか。あとはそのうち、葉書を出せば喜んでくれるような人に巡り会えたらいいなと思います。映画みたいな生まれ育ちやドラマみたいな過去じゃなくても、たとえそうでも、生まれたからには歩き続けよう。
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