このレビューはネタバレを含みます
なぜか生まれた瞬間から老人の状態で、そこからどんどん若返っていく、歳のとり方が逆転した男の生涯の物語。
赤ん坊(というか老人)の時に老人ホームで過ごし、命とは生きるとは何かを感じながら過ごす幼少期から青年までのストーリーがハイライトで、生きるとはどういうことかをとても考えさせられます。
ただ中年の時期は普通の人間と一緒ですので、そこからアイデアが枯渇してしまったと思います。
なんというか普通の人生の話で、この設定が全く活かされなくなっちゃうんですよね。
さらにこっからはファンタジーというよりも滑稽というか、いや、そうはならんやろと思うのですが、本当に見た目も子供になってしまい、最終的に死ぬ時は赤ちゃんになってしまうということです。
いや、それは無理があるだろう。
骨が縮むわけ?
育っていた肉は?臓器は?血管は??
それも一緒に縮小しちゃうわけ??
正直体型や骨格は変わらず、脳のシワが少なくなり、筋力が衰え、柔肌になるとか。
言葉づかいが赤ちゃんになるとか、それで良かったと思うんですよ。
なんで見た目まで変わるのよ。
これがもう興醒めも興醒めでなんかもうもったいないです。はい。
娘さんがブラッド・ピットにあって何かを感じ取るようなラストが良かったです。
語るネタが少なくなるのか、一気に時が過ぎてしまうのもなんだかなぁ…
着眼点が面白かったのに、なんでそうなってしまったかなと。とても残念です。
ただ特筆すべき点は、
ケイト・ブランシェットが
もう
めちゃくちゃに綺麗で。
これを観るためだけに観る価値はあると思います。
美しすぎました。