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ベンジャミン・バトン 数奇な人生のtomoのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

もちろん主人公の特殊な体質が話の核とはなっているが、描きたかったものは人が人と関係性を築いたりすれ違ったりしながら人生の終わりへ向かっていく普遍的な姿なのかもしれない。
ベンジャミンとデイジーの行動にはちょいちょい納得がいかないと言うか、ちょっと勝手過ぎるだろと物申したくなる行動が多いのだが、そういうのが人生だよな。
話の結末はなんとも物悲しいというか、デイジーの最期の姿をもっと感動的に描くと予想していたからちょっと呆然としたが、エンドロール前にベンジャミンの人生を振り返るように様々な人たちを写すシーンで、色々あったけどみんないい人だったな、出会えて良かったなと自分の人生を振り返ったような気持ちになれた。振り返るとそんなに「数奇」な人生でもなかったんじゃないの、いやこんな稀有な出会いがたくさんあったことを数奇と呼ぶべきかな、なんて思ったりした。
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