プテラノドン

ベンジャミン・バトン 数奇な人生のプテラノドンのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

余りにも奇妙で切ない内容。
ベンジャミンがデイジーと記憶があるうちに会った最後の夜、彼は彼女に「永遠はあるよ」と言ったが、実際この映画ではその永遠がどこにあるのか納得がいく答えは出ていないように思えた。結局喜びも悲しみもすべてが変わりゆく人生の中で2人ともそれに抗えず死んでいく…。永遠ではなく無常感の方がこの映画の圧倒的な主題に感じられた。

彼がこの日記を書き始めたのは1985年(デイジーと最後にホテルで会った後?)のことで、全部観たあとで「私の一生を覚えているうちに書いておく」という書き出しが改めて切ない…。最後の若々しいベンジャミンと歳をとったデイジーの対比では、2人がまた別々の道を選び始めた判断が正しかったと思えたが、それでももっと幸せな時間を共有して欲しかった。