クラゲライダー

ベンジャミン・バトン 数奇な人生のクラゲライダーのレビュー・感想・評価

3.8
老人として生まれどんどん若返り赤ちゃんとして死んでいくベンジャミンバトン。
そんな彼は2度デイジーの前から去る。
1度目は老人の姿を晒すのが恥ずかしくて、2度目は少年になる自分には子育てが出来ないから。
自分の人生が受け入れられていないんだよな。
その後戻ってはくるけど、それって子育てを放棄した父親が戻って元妻と不倫した、という状況だから何か微妙な気持ちになる。
ハッキリ言ってベンジャミンが成長してないまま映画が終わる。(まあ、手紙で後悔しているけど)
この辺、作り手も悩んだのではないか?

けれど映画の中で何度も出てくる、人生は何が起こるか分からない、というテーマは年を取ったからか心に響きました。
交通事故、戦争、突然の雷、そして予想外の妊娠。
受け入れるしかないよね。受け入れてからの人生が大事っていう。
ただどんどん若返るという人生はハードモード過ぎるが…。

同棲したての、家具を揃えたり壁を塗ったりするところは幸せそうでした。