やはり新海誠の初期の作品は私に刺さる作品だ。
よく最近の作品で主人公が暴走することを新海節と勘違いしてる人がいるが、それは違う。10代の登場人物達が心の葛藤を独白に似た形で吐露している。そこには余計なアニメーションは要らず主に背景で進行していく。それが彼の持ち味であり魅力的なところだ。
そういう意味で今作は新海節をたっぷりと感じることが出来る。
確かに拙い点はあるしSFとしては綺麗にまとまりすぎている感はあるが、純粋な気持ちとSFを並行して作品作りをしたいく上では致し方ない着陸の仕方をしたと言える。
非常にお気に入りの作品で何度も見返したくなる作品だ。