膝の皿

雲のむこう、約束の場所の膝の皿のレビュー・感想・評価

雲のむこう、約束の場所(2004年製作の映画)
4.4
ずいぶん前に初めて観た時は、独特な設定などを上手く飲み込めず、話が難しくてなんだかわからなくてあんまりな印象だったが、数年ぶりに改めて観てみたらめちゃくちゃ面白くて素晴らしい作品だった。

前作「ほしのこえ」や次作「秒速5センチメートル」にあるような独特な切なさのある空気感などを大きく含みつつ「君の名は。」などの後の新海誠作品に繋がるあらゆる要素が含まれている新海誠ファンなら絶対に観ておくべき作品。
作画の綺麗さなどはやはりさすが新海誠作品といった感じで、その綺麗な映像に完璧に合った音楽がまた美しく素晴らしい。難しいがすごく練られている設定や世界観は面白く、リアルな心理描写やそれを含んだ独白はすごく胸に刺さる。ロマンチックな演出の数々にもすごく心を動かされた。本当に全てに感動した。

この作品を「よくわからなくてあんまりだった」なんていう認識のままにしてこの先を生きていくことにならなくてよかった。今日改めて観返して本当に良かった。
だから是非いろんな人に一度ならず二度三度幾度と観てほしい。
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