このレビューはネタバレを含みます
大好きな作品のリバイバル上映。
過去2回見て、小説版も2回読んだ。
背景の美しさと音楽の暴力が好きです。
主人公の朴訥と繊細な語り口が好きです。
ラストシーン、ヴェラシーラが戻ってくるところに誰一人待っていない美しい青森の景色が好きです。
青い空と太陽の光の画が好きです。
佐渡が目覚めて「藤沢くん」と呼びかけて断絶を表すところが好きです。
「やり直せる」と言った浩紀が1人になっている冒頭が好きです。
約束の場所を失って、皆がバラバラになる、というのが心苦しくて好きです。
物悲しさが迫りくる物語です。
荒削りで理解されづらい部分も多いです。
青と白に呑まれて何もかえってこないのが、苦しくて、大好きです。