こぅ

恐怖の子守歌のこぅのレビュー・感想・評価

恐怖の子守歌(1971年製作の映画)
3.5
80/'23

スーザン目当てで鑑賞〜

快作、元祖【ミニミニ大作戦】のピーター・コリンソン監督による、
【サイコ・サスペンス】。

原題:Fright=ギョッとする出来事を目撃して突然感じる恐怖。
 

妻への復讐を誓う精神異常者が病院から脱走、かつて住んでいた家に帰って来るが、そこには偶然居合わせた短大生のベビーシッター、アマンダ(スーザン・ジョージ)と子供しかいなかった...。


タイトルバックからの
森の奥に佇む一軒家と古風な家のロケーションがムード満点スタート。

着いたら奥様ヘレンが迎えてくれ、2階にいた主人のジムと3歳息子のタラ*(愛嬌あって可愛い)を紹介。
夫婦のワケありを含んだ会話。
何かの 記念日 らしい、、

水道管からの異音、
枝の擦れる音、笛ヤカン等の音や時計の振り子に映るアマンダ、ヤカンの奥に映す窓ガラスから覗く外部の者の顔(伏線)のショット、部屋のドアがゆっくり開いて入ってきた者は、、等の不穏なムードの演出と出て行った夫婦の車中の会話(ワケありが明かされ始める)のクロスカットも良い。
カメラにバリエーションもメリハリもある。

そして、ベルの音、、
招かれざる者を家にあげるのだが、、
コイツが追い出されてからが本題となるが、何故アマンダがサイコ野郎を疑わずすんなり受け入れたのか理解不能。
その頃、アマンダとの電話を切られたヘレンが事態を察知し始めていた。
精神病院に確認後、異常事態に向かう夫婦。
警察も連絡を受けて向かった。

サイコパスの目当てはアマンダじゃない。
ヘレンに愛を受け入れてもらいたいだけ。
アマンダにヘレンを見るサイコパス(切り返しカットが効果的)。
異常者にやっと気付いたアマンダはヘレンに成り切って抱かれる、、

警察が駆けつけてから
サイコパスとの交渉がモタつく。
脚本の比率は、
サイコパスvsアマンダ&タラのパートが短いせいか、
サイコパスvs警察&ヘレンという印象が強い。

サイコパスの演技も
恐怖におののくミニスカワンピのスーザン(21)も良かった‼︎


謝るサイコパス、、


ラストは、
アマンダのが狂気(錯乱)していた。
本作、後味が悪い と言われる所以だ。
過去作の影響も受け、定食な脚本だが、近作に影響を与えてるところも見受けられ、全体的に作りはしっかりしていているので、駄作 では絶対無い。
因みに
amazon調べだと、96人の5点満点中、4.3点(海外評価)と高い。


*注記
タラ役、タラ・コリンソン って監督の息子さん⁈で、特別出演かな⁈
3歳でこんな怖い体験大丈夫か〜⁈
こぅ

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