MiYA

バッド・ガールズのMiYAのレビュー・感想・評価

バッド・ガールズ(1994年製作の映画)
3.0
4人の美女が痛快な活躍をする冒険劇を期待すると肩透かし。主人公こそ強い女性ですが、ほかの3人は状況に流されてるだけにしか見えず、どうもインパクトが弱いです。唯一の味方のイケメン君にもうちょっと活躍させてあげてもよかったのに。

ただ設定は興味深いんです。まず、登場する女性のすべてが売春婦だということ。被抑圧的立場にある女性が権力者である男性に復讐し、権利と自由を獲得する。そんなフェミニズムの視点から見ることはできます。そういう点では西部開拓時代は徹底した男性上位社会なので、こういう表現にはうってつけの舞台です。さらに西部劇と言えば銃撃戦で、銃撃戦なら男女のフィジカルの差は関係なく、女が男を打ち負かすということはあり得ます。この設定は賢いです。

なるほど、この映画は中途半端な冒険活劇にせず、徹底してフェミニズムの物語として描いたほうがよかったのかもしれません。(もちろん好みの映画になったかどうかは別の問題)
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