青二歳

太郎さんの汽車の青二歳のネタバレレビュー・内容・結末

太郎さんの汽車(1929年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

これは傑作!1929年横浜シネマ商会製作実写&切り絵アニメーション。切り絵は精緻さを誇る村田安司、脚本は青地忠三。夢のある映画!!心がほっこりした…29年にこんな作品があったとは。
【あらすじ】(実写)"電車ごっこ"に興じる子供たち、お父さんが帰ってきたので失敬!とお家に帰る太郎くん。パパは約束のお土産、オモチャの汽車を持ってきてくれました。「タラタッタン、ピイポッポ、汽車汽車走れ、機関車客車、タラタッタン、シュシュッシュ」汽車に夢中の太郎くん。もう遅いから寝なさいとお母さんに促され汽車も線路も丁寧に片付けます。
興奮冷めやらぬままベッドに入る太郎くん(超モダンな洋装の御宅)。するとオモチャの汽車が箱から抜け出し…走り出す!
(アニメーション)汽車には色んなお客様が乗っています。憧れの車掌になった太郎くんはより良い車内環境のため奮闘です。

オモチャの汽車が走り出すところは実写のストップモーションなのですがコレがまぁ夢がある。太郎くんの楽しい夢の始まり…感動しました…
ちなみに車掌の太郎くんのお仕事ぶりはなんというか車内マナーの啓発ビデオみたい。席を陣取るブタ一家に、おじいさんヤギへ席をあけてくれるよう頼んだり、カバ夫婦のポイ捨てを注意したり…まぁ忙しそうです。
そんな折、牛飲馬食を絵に描いたままの健啖家が車窓にポイ捨てを!タンコブを作られたお猿の整備士は報復に汽車を追いかけます。このくだりがとても楽しい。ルパンさながらの空中遊泳(平泳ぎ)を見れるとは思わなんだ。
とまれ夢のあるよい映画です。オススメ。