鍋山和弥

ピグマリオンの鍋山和弥のネタバレレビュー・内容・結末

ピグマリオン(1938年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

音声学の、『ヒギンズ』教授と、貧乏花売りの、『イライザ』の、恋愛っと言った感じの、ストーリー。『イライザ』は、キレイな、話し方を、習うために、『ヒギンズ』教授の所に、来たわけだが、『ヒギンズ』教授は、かなりのスパルタ。実験のために、教えてたわけだが、まあ、実験目的でなくとも、『ヒギンズ』教授の態度は、きっと、ああだっただろう。きっと、他の生徒達も、『ヒギンズ』教授に、恋心を、抱かなかったし、『ヒギンズ』教授に、お近づきになった、女性も、いただろうが、結婚には、至らなかった。なぜなのか?それは、『ヒギンズ』教授は、礼節や、言葉使いは、キレイだが、普段の生活が、子供のように、駄々を捏ねる性格だった。これに、世の貴婦人達は、ウンザリしてしまうし、『ヒギンズ』教授も、そんな貴婦人達に、魅力を感じなかった。そんなとこだろう。では、なぜ、貧乏花売りだった、『イライザ』が、最後、『ヒギンズ』教授の所に、帰って来たか?それは、貧民街出身で、礼儀を気にしない生活だったから、返って、『ヒギンズ』教授の、失礼な態度にも、他の失礼な人が、多い貧民街で、免疫があり、むしろ、失礼な方が、親しめたのかもしれない。『ヒギンズ』教授の、礼節や、言葉使い。これを、『イライザ』が、身に付ける。こうすると、『ヒギンズ』教授と、『イライザ』に、違いがない。そう、結局の所、『ヒギンズ』教授と、『イライザ』は、似た者同士だった。だから、反発し合いながらも、ひかれ合った。要するに、相性が、良かったのだ。男女の恋愛は、上部だけの、礼節や、言葉使いでする物ではない。それが分かる、恋愛映画。恋愛は、心でする物だ。
鍋山和弥

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