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サレムの魔女
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『サレムの魔女』に投稿された感想・評価

史上最悪の魔女狩り事件とされる”セイラム魔女裁判”(1692)の初映画化。脚本は実存哲学者 ジャン=ポール・サルトル。原作はアーサー・ミラーの戯曲「るつぼ」(1953)。撮影はジャン・ルノワール監督の名作群を手掛けた甥のクロード・ルノワール。

※本作は公開2年後にアーサー・ミラーによって封印され2017年にDVD化されるまで60年間、幻の映画となっていた。封印理由はミラーの当時妻マリリン・モンローと本作主演イヴ・モンタンが「恋をしましょう」(1959)の共演時に不倫したため。

1692年アメリカの片田舎セイラム村。働き者の農夫ジョン(イヴ・モンタン)は厳格な妻エリザベス(シモーヌ・シニョレ)に冷淡にされ、彼を誘惑する若い女中アビゲイル(ミレーヌ・ドモンジョ)と愛を交わしてしまう。それを知った妻に追い出されたアビゲイルは強い恨みを抱き、村娘たちと”降霊会事件”を引き起こした上、無実のエリザベスや大人たちを「魔女だ」と告発。騒ぎは村中を巻き込み魔女裁判が開かれる事態に。。。

驚きの傑作だった。ドライヤー監督「怒りの日」(1943)を彷彿とさせる端正な映像の中で田舎村の異常事態が展開する。少女たちの降霊会やのけぞって痙攣する悪魔付きの芝居は映像が美しいからこそ異様さが目立ちオカルティックな魅力があった。

イヴ・モンタン×シモーヌ・シニョレの重厚な演技を正面アップで捉えるカメラが印象深い。人間の弱さと過ち、信念と尊厳をこちらに問いかけているよう感じられた。この名優二人を食うほどの存在感を発揮したのがミレーヌ・ドモンジョ(当時21歳)。強くキツい眼差しで若さゆえの暴走を演じ、ファム・ファタールとして抜群の説得力があった。ドモンジョはこれが出世作となり、フランスのセックスシンボルとして一歳違いのブリジット・バルドーと人気を二分したのだそう。

監督のレイモン・ルーローは「最後の切り札」(1942)主演など俳優活動の一方で、舞台演出家として知られる人物。本作に先駆けて3年前に原作戯曲「るつぼ」をイヴ・モンタン&シモーヌ・シニョレの同キャストで舞台演出しており、そのヒットがこの映画化につながった。映画監督作は少ないものの、本作では役者の力を活かした演出が功を奏していると思う。

リメイク作の「クルーシブル」(1996)と大まかなプロットは同じだが、ラストシーンは全く違うものだった。同作は“魔女狩り事件”を通して権力の暴走や集団ヒステリーの恐怖を強く打ち出し、アーサー・ミラーが原作に込めたマッカーシズム(赤狩り)への警鐘を色濃く反映していたが、本作は事件に巻き込まれた夫婦の心情を丁寧に描写し、命を懸けて人間の尊厳を守る姿勢を強調していたように思う。新旧それぞれの面白さがあるが、普遍性を持つのは本作の方かもしれない。個人的には悪女アビゲイルの落とし前がキッチリと描かれた本作の方が好みだった。

フランス以外では存在自体があまり知られていない一本。幻のままロストフィルムにならず本当に良かった知られざる傑作。日本語版ソフト化を期待してスコアを0.5ポイント上乗せしておく。

※「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」(1977)のドロンジョは、ミレーヌ・ドモンジョがモデル。
SN

SNの感想・評価

4.0
断末魔の叫び。サルトルが脚本を担当。ピューリタンに対する魔女狩りを描く。