日央

愛と追憶の日々の日央のレビュー・感想・評価

愛と追憶の日々(1983年製作の映画)
4.2
親でもあり一人の女としても生きる母親と、その娘の深い絆を30年もの長きに渡って描いた感動ドラマ。

一家の主人を早くに亡くしたものの、その辛さを微塵も感じさせない、まるで友達同士のような親子。その隣に元宇宙飛行士が引っ越してくる。やがて娘は母の反対をよそに結婚。

一人になった母親は、型破りで自由奔放な宇宙飛行士を初めは嫌っていたが、次第に心惹かれて行く。


母娘の絆を描いた作品って好きなんですよね。

カトリーヌ・ドヌーブの「真実」、ベッド・ミドラーの「ステラ」や「サンドラの小さな家」など。

母親の大変さは母になってみてこそ分かる訳で、そこをメインに描いていなくても、伝わるものがあります。

この作品はヒステリーで何かと口煩い母を描いてますが、そこには娘を思う愛があり、苦労して欲しくないという思いが伝わります。
案の定になりますしね。


また、この作品はシャーリー演じるオーロラが旦那を失い何年も女らしい情事がありませんでしたが、隣に越してきたジャック演じるギャレットに徐々に惹かれていきます。

年老いた2人が若返ったようにはしゃぐ海辺でのシーンは微笑ましく、幾つになっても恋をしていたいと思わせてくれます。

この名優2人の演技はやはり見事ですよね。
他にも個性派ジョン・リスゴーやチョイ役でダニー・デビートが出演してます。

そして何より当時のデボラがキュートで可愛いんですよ。めっちゃタイプです。
子供達も可愛い。

テンポよく進み全体に的に平凡なお話ですが、母ならば、母だからこその物語の結末はとても悲しく泣けます。

運命だとか、決められた時間だとか、そんな言葉で片付けられないですよね。

ラストのギャレットがトミーに語りかけるシーンも好きだな。

素直になれなかったトミーですが、誰もが理解できますよね母への愛を。

そしてこの作品は同じくシャーリー主演の「夕べの星」に続きます。




◼️物語、構成 4/5
◼️演者、演技 5/5
◼️演出    3/5
◼️衣装    3/5
◼️音楽    4/5
◼️美術    3/5
◼️満足度   4/5
◼️万人受け  3/5
◼️病みつき度 3/5
◼️涙     1/5
◼️恐怖    2/5
◼️安らぎ   1/5
◼️笑い    1/5
◼️アクション 1/5
◼️謎解き   1/5
◼️エッチ度  1/5
◼️グロ描写  1/5
◼️胸糞 1/5
◼️歴史的背景 1/5
◼️元気貰える 1/5
◼️睡魔 1/5
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