ヴぇる

愛と追憶の日々のヴぇるのレビュー・感想・評価

愛と追憶の日々(1983年製作の映画)
3.2
84年の作品賞でその他のオスカーもいくつか獲得している。
時代が流れた末に自分の年齢と変化についていけない母親と、ごく普通な娘が家族を持ち、ごく普通な家庭崩壊と不倫をしたりされながらの2人の人生を描いた普通の話しだ。
心底女性向けの作品で、デートにこの作品を誘われた当時の男性には心から同情する。

ジャック・ニコルソンは多少味を出しアクセントにはなっているが、今作を彩っているか?と言われればそんなことは無い。彼の才能は疑いもないが、誤解を恐れずにいえば正直彼でなくても良かったと言える。

ただ何故か最後まで見続けることの出来る不思議な映画だ。場面転換は早いしイライラすることも無い。
「癌ですって?私は栄養士なのよ?」
笑いどころの少ないこの映画でこのシーンは最高のジョークだった。

総評としては、まぁなんというか同じような境遇の人間には非常に心を打つ暖かい内容であるし、重い病気や人生を終える人間には意味のある映画なのだろうと感じた。
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