くぅー

ラジオスターのくぅーのレビュー・感想・評価

ラジオスター(2006年製作の映画)
3.5
1988年には大賞も受賞したとあるロックスターだったが、その後は大麻に暴力と次々と事件を起こして凋落し・・・マネージャーと共に場末の店で弾き語りまでに成り下がり、懲りずに留置場に一泊したりする日々。
そんな中で、地方のラジオのDJをする羽目になり、マネージャー共々に都落ちで・・・同じく左遷された女性プロデューサーと田舎町で渋々と番組を始めるも、苦肉の策でのリスナーを巻き込んだ放送が功を奏し、人気に火が着く...

で、アン・ソンギとパク・チュンフの4回目の共演となる本作は、シンプルにこの二大俳優のタッグを生かす作りで、展開に地味さはやむを得ないが、喜怒哀楽のツボはしっかり押さえている。
が、もったいないのはラストかなぁ・・・余韻を大切にするなら、やはり盛り上げは必要で、エンドロールを使ってでも二人のその後は見せて欲しかった。

なお、俳優陣では、国民的俳優のアン・ソンギ・・・久しぶりにお茶目に走ったりと、そのサービス精神には拍手。
対するパク・チュンフンもくすぶる演技なんかは巧く、芸達者ぶりをきっちり披露。

そんな訳で、1988年の名作『チルスとマンス』が懐かしい・・・って、もちろん5度目のタッグも楽しみにしてます。


P.S.
数々の挿入歌は、韓国のロックの名曲だったらしく、やはりピンと来なかったのは残念・・・も、タイトル絡みのあの洋楽の曲はしっかり使われてます。
くぅー

くぅー