超空間コベ

妖刀・斬首剣の超空間コベのレビュー・感想・評価

妖刀・斬首剣(1985年製作の映画)
4.0
冒頭から、例によって少林寺vs忍者軍団の
宿命の対決が派手に繰り広げられます!

忍び込んで巻物をコピーするんだけど、
粉を振り掛けて紙にベタッと写す方法が興味深い。

主人公の青雲が、「ドヒューン!」
な尻ジャンプで、部屋の外にバリーン!と飛び出し、
忍者軍団と戦います。☆
あの推進力は何だろう。屁かな?(笑)


日中両国で10年に一度行われていた剣術試合。
中国からは、中原武林の剣聖・歩青雲。
日本からは、柳生新陰流の使い手・宮本一郎。
うん、“柳生”の“宮本”な。
金閣寺の武術は前衛的だ!(笑)

「神に逢うては神を斬り、仏に逢うては仏を斬る…!」

アジア映画で描かれる日本人といえば、極悪卑劣の輩と決まっているが、この宮本は違う。
義を重んじ武に生きる、ブレの全く無い漢。故あらば祖国にも反旗を翻して戦う、まことの“侍”気質。
しかし見方によっては、超面倒くさいヤツでもある。☆
芸者遊びでヒャッハー!お銚子でカンパーイ!もやっちゃうよ。♪

暗躍する、悪の忍者軍団!!
地上3mを滑空する凧!
木々の間を滑空する大名駕籠!(笑)

そして、ついに迎えるクライマックス、両雄の戦い!
もはや誰がどう見ても二人が戦うことに意味など無いのだが、とにかく戦う。
それは、宮本が“侍”だからである。理由はそれだけで十分なのだ。

断崖絶壁の上で繰り広げられる大空中戦!物理を超えた空中多段ジャンプ!滞空時間どんだけ!もはや舞空術!

まさに妖(あやかし)の類よな。そういう意味では、邦題もあながち的外れとも言えない。
首も斬るし。斬った首しゃべるし!☆(笑)
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