モモモ

劇場版 空の境界/第六章 忘却録音のモモモのレビュー・感想・評価

3.9
五章で一息ついた感覚があったので本作は何処か番外編の香りが漂っている。
黒桐(妹)と式のバディ物。式もサポートの過ぎず主人公は妹単体。
橙子さんの弟子である事が明言され、今まで何をしていたのかと式への対抗意識が描かれるので(劇場版が初見の自分からすると)三章で急に生えてきたようなキャラの空白が埋まって良かったです。
兄へマジの恋愛感情を持ってるのが「おお、一世代前のアニメ!」と懐かしく思えた。
「好意を抱いたキッカケって思い出せないよね」との真っ当な(いや近親への恋愛感情が真っ当か?)ロマンス。愛故に記憶を捏造して憎しみの感情を作るロマンス。
そして、物語の最後の空白である「二重人格の消滅」と「荒倻との闘い」の失った記憶への問いかけ。
相変わらずのトリプルミーニング。
七章は後編だけあって、過去に戻りつつ荒倻さん大奮闘っぽくて楽しみですね。
お前はもう負けてしまったけど、僕の中ではラスボスの風格を保ったままだぞ!!
モモモ

モモモ