【これこそ男の生き様】
名優ロバート・デュヴァルが訳ありなカントリー・シンガーを渋く演じ切りアカデミー主演男優賞を受賞した、淡々と容赦なく男としての生き様と家族への愛情を丹念に紡いだ名編だ。
これこそ男の生き様💪という雰囲気のアメリカ南部の田舎町で一人奮闘するデュヴァルの「その人はその人、自分は自分」と割り切るクールで老成した佇まいがアメリカっぽく敬虔なクリスチャンの妻との関係もソツなく上品に描かれている。
監督は『ドライビング・ミス・デイジー』の人だが、実に丁寧なキャラの描き方で男の再起を賭けた奮闘の日々を独特のイナタイ映像で綴っておりアメリカン・ニューシネマの残滓をヒシヒシと感じられる地味な名作となっている。
この映画を観たらロバート・デュヴァルに惚れずにはいられまい…。😉