アラン・ドロン主演映画って結構珍作があるが、これはかなりキテる。意識高い系のアニメ作家が死神にロックオンされ、幼い息子の命と引き換えに暴力をテーマにした未完のアニメ作品を完成させるよう脅迫されるオカルト・ホラー。大鎌にマント姿の死神(E.Tっぽい)が洞窟の中にテレビ局の調整室みたいのを作って、「ワシはこのＰＣで世界中を監視しとるんぢゃ！」的な事を説明する下りは昭和の特撮ヒーロー物を彷彿とさせる。そこかしこに日本ラブなテイストが織り混ぜられているので目が離せないぞ！劇中でドロン監督作のアニメーションが流れるのだが、モノクロのフィルム・ノワール調のしゃれた作品で死神の拙いディテールとのアンマッチがすごい。そして、終盤はそのアニメーションの中に息子が入り込み、a-haのTake On Me のMVみたいになる。テーマは親子愛。もう自分でも何を書いているのか分からない！ 2017.12.3 スターチャンネル(字幕)
『デーモン・ワールド』に投稿された感想・評価
