ゴン

永遠の僕たちのゴンのレビュー・感想・評価

永遠の僕たち(2011年製作の映画)
4.0
こういういい映画にはどシンプルに感動してしまう
ビートルズの曲でぱきっと始まるオープニング、すごいいい雰囲気!主人公の2人がまだ子どもで、子どもなりに、死とどういうふうに向き合うか探り探りな感じが、すごく丁寧に描かれてたような気がします。
特にアナベルがダーウィンの本を読みまくって、自分の死を地球史という大きな物語の小さな一部に組み込もうと試みるあたりが、なんて健気なんや…って切なかった。
人が自分の心を救うために、物語を求めるっていうのがわりと如実に表れてた映画でもある気がします。ヒロシの存在しかり、いくつものお葬式の場面が出てくるけど、お葬式もひとつの演出された物語なんだよな。いろいろと飾りつけして、故人の思い出を語り合って。故人の人生に、死に意味を見出そうとする的な。それって亡くなった人のためである以上に、その人を喪失した周りの人間の悲嘆を慰めるものなんだよなあ。
ゴン

ゴン