ゴン

ウェンディ&ルーシーのゴンのネタバレレビュー・内容・結末

ウェンディ&ルーシー(2008年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ルーシーはレトリーバーと猟犬の雑種。ルーシーは賢い。ルーシーはいい子。

ルーシーの顔が頭から離れない。ウェンディとの別れは辛かったのだろうか。動物と暮らしたことがないから想像で語ってしまうのだけど、犬の感情に意味付けしたがるのは人間のエゴだよね。ウェンディが悲しかったことだけが確か。どうしようもない状況に情けない自分。

罰金はキャッシュで払えるのにドッグフードを万引きするのは短絡的だし、ローリングする不幸の起点は自業自得。しかし判断能力おかしくなっちゃってるだろうな。アラスカで出稼ぎする計画を手帳にせっせと書き込んで、序盤で車故障のハプニング、少しでも計画通りにアジャストしたくてちょっと節約、と思ったらものの見事にバレて警察行き。どうしようもない。

ウェンディはいくつなんだろう。酷い目に遭いつつ親切にしてくれる人もいて、というのは絶望しきれないし死にきれない世界のバランスだと思うけど、野宿でホームレスにレイプされるシーンは本当に辛かった。そんなことまで自業自得とは言いたくない。

全然もっと長くていいから、彼女が車もなくアラスカまでたどり着いたのか、ルーシーとまた会えるのかを教えてくれよ。悲しくて怖くて眠れなくなってしまった。
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