風来坊

ブレイキング・コップスの風来坊のレビュー・感想・評価

ブレイキング・コップス(2006年製作の映画)
3.5
英語が公用語のトロントの刑事とフランス語が公用語のケベックの刑事が合同捜査をする事に。同じカナダでも生活様式が違う2人のカルチャーギャップから、時には困惑し時には衝突しながらも凶悪事件に挑む姿をコミカルに描く。カナダ製のポリスアクション。

所謂、性格も捜査スタイルもまるで違うデコボコ刑事物ですが、そこにフランス植民地時代の名残などカナダ特有のお国柄事情を入れる事で個性が出ていて面白いです。カナダと言えばアイスホッケーでそれを事件に絡めるのも良いアイデア。

低予算で製作されたと見え無駄は出来ず、アクションシーンは要所しかなく派手さもなくちょっと物足りない。
その変わりに畑の違うコンビの掛け合いや、お互いの生活スタイルなどを見せて場を繋いでいますね。

コミカルな雰囲気でそれほどスリルは感じませんが、終盤は雰囲気が変わりかなりハラハラする展開でテンションが上がります。
ハリウッドの派手なアクションに慣れてしまった身には物足りなさは確かにあるのですが、低予算でも工夫があってなかなか楽しめた作品でした。
風来坊

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