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決戦攻撃命令のlemmonのレビュー・感想・評価

決戦攻撃命令(1952年製作の映画)
2.9
広島に原爆を投下したポールティベッツの、投下までに至る仲間と家族との関係を描いた作品。

複雑。

気楽にエリノアパーカー作品と思って手に取ってしまった、、、


先に演者の感想から言うと、テイラーもパーカーも少しずつ崩壊していく家族を的確に体現。特に理由もわからず、徐々に自分から夫の心が離れていくと苦悩する妻を演じたパーカーは素晴らしかった。

前半の語りすぎるナレーションの多さにうんざりしつつも、後半にかけてはさざなみから唸りを上げて大波へと変貌していく様を、繊細に感じさせてくれて良かった。


ただ、この題材をメロドラマ風にされるのはやはり複雑。ティベッツ本人が栄誉と捉えていないことも、被爆者との関係を後年持っていたりすることも耳にはしたことはあるが、、、


どうしてもキノコ雲を称賛する連中がチラつく。

やはり複雑。
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