決戦攻撃命令の作品情報・感想・評価

「決戦攻撃命令」に投稿された感想・評価

pier

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3.6
広島に原爆投下したティベッツ機長の話。
極秘任務のせいで家族が崩壊。
美男美女夫婦が障害を乗り越えた戦争映画のひとつとして観ると無難。
日本人としての感情が入ると、あの終わり方に納得の余地はない。
mh

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エノラゲイ機長にフォーカスした原爆まわりの話。
十万人の命と引き換えに、戦争を終わらせて五十万の命を救うのかという、トロッコ問題の大規模版を突きつけられる主人公。
苦悩と重責で、夫婦の仲が険悪になるんだけど、その夫婦げんかは片方が不機嫌、片方が切れるの繰り返しであんま面白くない。
ただまあ主人公のストレスを表すためにはこういう描写をはさみこまなきゃならないのかもしれない。
それよりもマンハッタン計画の巨大さや、秘密裏に進む作戦や、技術的な問題をクリアするまでの道のりが面白い。
妻子とけんか別れした結果心の支えにしたのは母親で、その母の名前をB29につけたのが唐突でよくわからない。
どんな任務をやらされるのか、エノラゲイの乗組員には離陸後に知らされたというのもびっくりだった。いまだったらコンプラ的に大いに問題がある。
日本が近づいてから(リアルタイム天気を把握してから)原爆を落とす都市を決めたというのも現実に即してたんだろうけど、日本国民としてなんか、釈然としないものがあった。
クライマックスはもちろん原爆投下。原爆を上空から描写するという、この映画でしか見られないものを見せてくれる。
十人近い乗組員のうちひとりが苦笑いのようなものを見せたものの、ほかはみんな沈鬱な面持ちだった。
彼らがしたことのおぞましさと偉大さが十分伝わってくるように思った。
「東京上空二十秒」のような後日談はなくスパッと終わる。
ビッグニュースに浮かれる報道陣に相反するかのような奥さんの表情。
伏線になってた香水を渡して笑顔は戻るも、無言のままでエンド。
制作者側の姿勢もちゃんとしてて、いやな感じはあまりしない。
ぜんぜん見られてないのが不思議な一本。
lemmon

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2.9
広島に原爆を投下したポールティベッツの、投下までに至る仲間と家族との関係を描いた作品。

複雑。

気楽にエリノアパーカー作品と思って手に取ってしまった、、、


先に演者の感想から言うと、テイラーもパーカーも少しずつ崩壊していく家族を的確に体現。特に理由もわからず、徐々に自分から夫の心が離れていくと苦悩する妻を演じたパーカーは素晴らしかった。

前半の語りすぎるナレーションの多さにうんざりしつつも、後半にかけてはさざなみから唸りを上げて大波へと変貌していく様を、繊細に感じさせてくれて良かった。


ただ、この題材をメロドラマ風にされるのはやはり複雑。ティベッツ本人が栄誉と捉えていないことも、被爆者との関係を後年持っていたりすることも耳にはしたことはあるが、、、


どうしてもキノコ雲を称賛する連中がチラつく。

やはり複雑。