舞台は海辺のとある田舎町、ある夜ビーチパーティーをしていた若者たちがとある宝箱を見つける。
その中には最も残酷な海賊として恐れられたジョリーロジャーの亡骸が封印されていて・・・・。

レット・ガイルズ主演の封印からよみがえった海賊ジョリーロジャーが人々を襲うB級スプラッターホラー映画。
アサイラム制作ではあるがあまりCGを使わず手作り感のある特撮でスプラッター描写などを表現していたのは逆に味わい深くて個人的には好きであった。
ただ内容的にはよみがえった殺人鬼が人を襲うという全くひねった展開のないありきたりなストーリーだったのは正直微妙だった。
ラストもありきたりで全体的にスプラッター描写とムダに多いお色気描写を楽しむためだけの作品であった。

1719年、凶暴な海賊ジョリー・ロジャーが手下の反乱により首を撥ねられる。300年後、蘇ったジョリーは裏切った手下の子孫を次々殺していく…というストーリー。
「スパイダーズ」や「クロコダイル2」のゲイリー・ジョーンズ監督によるスプラッターホラー。
海賊黄金時代のカリブ海に存在した伝説の凶悪な海賊ジョリー・ロジャーが若者が彼の頭蓋骨が封印された宝箱を開けたことから復活し、反乱を起こし自分を殺した手下の子孫を次々殺していくという要はスラッシャーホラーですね。ジェイソンやマイケルをゾンビ海賊に置き換えた感じで。実際のジョリー・ロジャーは海賊旗の事を指すんですね。
アサイラム製作なので、全体的にチープでグダグダな感じの作品になっています。「町の創立者たちが海賊の手下で、裏切って奪った宝を基に街を創立した」、「蘇った亡霊ゾンビにその子孫が殺されていく」というストーリー設定はカーペンターの「ザ・フォッグ」からとったんでしょうね。でも、あの作品のような不気味な雰囲気はなく、殺人鬼が次々殺戮を繰り広げていくだけの内容ですね。
ジョリー・ロジャーは全身ボロボロで真っ黒な姿ですが、結構ペチャクチャ喋ってストリップ小屋でストリッパー見てゲヘヘとスケベ親父ぶり披露したりして不気味さや怖さは微塵もないですね。殺害方法も剣で首チョンパのワンパターンです。マスケット銃使ったりもしますが。ジョリーが子孫の目を見ると、子孫の目もジョリーの目も黄色に光りますが、これは何故なのか説明はないです。
主人公カップルは友人達を殺され、警察に事情聴かれることになりますが、彼氏の方が(事故のようなものだけど)前科があるので犯人扱いされるといきなり脱走しちゃうのは「バカなのか？」と思いました。もっと疑われるだろ。ネットで海賊調べたり、次の犠牲者に危険知らせようとしたりと奔走しますが、対して物語的には対して関わってこないので影が薄いですね。でも最後だけ決めた感じでしたね。最初に彼氏が進学しないと言い出してもめる所も妙に長くてうっとうしい。
町長に事件解決せっつかれながら捜査する署長も良い人だけどあんまり役に立ってない気が…
町長は最初偉そうな権力者って感じでしたが、ジョリーに腕切り落とされながらも雄叫び上げて向かっていく所はちょっとかっこいい。
ゴア描写はチープながらも剣で胴体バッサリ切り裂かれたり、首チョンパも多数盛り込まれてて見所にはなってたと思います。
最後はやけにアッサリ倒されましたね。その後のラストはお約束だけど、今度は子孫じゃなくマティアス個人に復讐に来た感じかな？
安っぽくてグダグダな何時ものアサイラムクオリティな作品でしたね。安っぽいけど盛り込んだゴア描写は楽しかったですが、普通の人はスルーがよろしいかと。

巨人が斧を片手に大暴れする『アックス・ジャイアント』、巨大蜘蛛が大暴れする『スパイダーズ』、巨大蚊が大暴れする『モスキート』など"巨大"系映画大好きなゲイリー・ジョーンズ監督作品

"仲間に裏切られ殺された海賊王ジョリーロジャーは300年の時を経て子孫達への復讐を開始する"というストーリー

不気味な海賊王の霊が長剣片手に市長から警官まで首チョンパしてゆく

• #何の捻りもないスプラッター映画