15年前にある事情から封鎖された街に、マイアミに向かう途中の貧相な学生が訪れ殺人鬼に遭遇する話。

オープニングの皮膚が爛れ膿が顔を覆う殺人鬼の姿から、その後の展開にかなり期待するんですが、期待はいつもの如く露と消えました。
とにかく行き当たりばったりで物語の整合性が見られない、ディテールをないがしろにした演出に突っ込む気力すら無くしました。

何故に15年前のリンチ被害者が関係の無い者を襲うのか？
15年間放ったらかしにされていた家の外装や内装が新築に見違えるほどピカピカに手入れされてるのは何故？
ギブスの仮面の下の素顔はオープニングの殺人鬼みたいな皮膚ドロドロ顔じゃないのは何故？
15年間街の人間を殺さなかったのに学生が現れた途端にその封印を解くのは何故？
他多数・・・。

レトロな80年代のスラッシャー映画を想い起こさせる雰囲気を持ち、音楽自体耳障りで不安を煽る不協和音を奏でる演出はまだしも、肝心の凶行シーンは何等見せ場ありません。
殺人鬼の造形も言わずもがなで、何の恐怖心も煽ってくれません。
一体この作品の見どころは何なんでしょうか。
楽しみ方が最後まで分からない作品でしたｗ

プラスターヘッド初登場の時は音楽も無く、怖かった。


最後の方の殺人鬼が音楽を聴いてる隙に、
クローゼットから見つからないように逃げるシーンがとてもよかった。

パッケージを見て借りました。
時間と100円を返してほしい。心の底からそう思います。
観た後に怒りしかありませんでした。
これを観るくらいなら、寝ていた方がマシです。