髙

デビッド・クローネンバーグのシーバースの髙のレビュー・感想・評価

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新人類の象徴、臓器の変容。
クローネンバーグらしいゾンビ映画解釈であると共に、最新作まで貫徹しているクローネンバーグの性癖に敬服せざるを得ない。まぁでも確かに、人間という形を保ったまま新人類へと移行するのに、思想や能力の象徴として臓器に手を加えるのは分かりやすいかもしれない。
閉鎖環境であることで段々と規制されていく人々の割合が可視化しやすく、これが普通であるという観念を揺るがす仕掛け。藤子Fのドラキュラの話を想起する。
新人類誕生の象徴的な瞬間はプールの中、と水の塊はどこまでいってもこういう使われ方なんだな。
アクションのだるいリズム感、初期作品ぽさがある。
医師の彼女が禰󠄀豆子化されるところが一番笑った。
髙