燕鷲

手錠 ロスト・ヴァージン やみつき援助交際の燕鷲のレビュー・感想・評価

4.0
プール、プール♪

何があっても、プール♪

底抜けに明るいエンディング・テーマが印象的。

数あるピンク映画の中でも特に可笑しくて、それでいてちょっぴり切なくて、最後には爽やかさまで味わえてしまう秀作。今岡信治のホンが素晴らしい。

自由気ままに生きる女の子が、処女を捧げた男の子との関係を通して、最終的に「なんとなく生きていこう」と思うだけの物語。

それだけかよ、というツッコミが入るかもしれないが、ホントにそれだけの映画。これがまあ、よくできた青春ドラマになっていて……。



以前、言語学者の金田一秀穂がNHKのとある番組の中で「言葉なんかコミュニケーションのツールとしては貧弱。だって、人類における最高のコミュニケーションはセックスでしょう?」と語っていたのだが(ちなみに対談相手の厚切りジェイソンはポカーンとしていた)、その場面を視聴していたとき、真っ先に思い浮かべたのが、この『手錠』だった。
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