イチロヲ

愛の伝道師 ラブ・グルのイチロヲのレビュー・感想・評価

愛の伝道師 ラブ・グル(2008年製作の映画)
3.0
インドで修行を積み、自称ナンバー2のグルとなったアメリカ人男性が、妻を寝取られてイップスに陥っているアイスホッケー選手を荒療治する。頓狂な伝道師のドタバタ騒動を描いている、ブラック・コメディ。

恣意的なトンデモ異国描写を盛り込み、下半身ネタとご当地ネタを中心にコメディを拵えていく。「オースティン・パワーズ3」の日本描写と同様のユーモアが用いられており、ハチャメチャなインド文化弄りを楽しむことができる。

グルの講釈はパワーポイントを使った言葉遊びがメイン。やたらと意匠が凝らされている貞操帯を下腹部に嵌めており、禁欲状態があたりまえになっているところが面白い。下ネタでは、ナッツ2個をナンで包んで、陰嚢そっくりにする料理が斬新すぎる。

しかしながら、グル役を演じるマイク・マイヤーズの胡散臭さが物足りなく、なおかつキャッチーな要素が希薄なため、「小ネタ集を眺めているだけ」という印象が強い。ラジー賞の受賞も宜なるかな。
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