三四郎

偽れる盛装の三四郎のレビュー・感想・評価

偽れる盛装(1951年製作の映画)
3.0
ラスト、若い二人が古都京都から新しい生活を求め東京へと旅立ってゆく。病室の姉と母に別れを告げ、若い二人は京都の狭く暗い路地を抜け、眩しい青空が見えるところへと出てゆく。
芸者の姉が刃物を持った男から追いかけられている時は閉まってきた踏切が、妹が東京へと旅立ってゆく時は、まるで妹とその彼を祝福するかのように、人生の道を開けるかのごとく開いてゆく。そして橋を渡るシーンで「終」の文字が出る。この最後の演出が吉村公三郎監督らしくて良かった。
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