青山

女王陛下の戦士の青山のレビュー・感想・評価

女王陛下の戦士(1977年製作の映画)
3.4

ヴァーホーベン初期の戦争映画。

監督はスターシップトゥルーパーズやブラックブックなどの戦争映画も手がけていますが、本作はそれらのルーツのようにも思えます。
戦時下にあっても常に戦っているわけじゃないし生活は続いている。「戦争の悲惨さ!」というメッセージ性からは抜け落ちてしまう細部の描写のリアリティがすごい。でもエグいとこはちゃんとエグい。
そして、やっぱりやたらと挟まれるセックス。官能的ではない生々しさがかえってエロいっす。
そして、ストーリーは大学の新入生歓迎会で知り合った仲間たちや先輩がやがてそれぞれの道へと別れていく......という、普遍的な青春(& After青春)ドラマになっていて、同じくAfter青春を生きる人間としてはグッとくるものがあります。

ただ、近作のような圧倒的なエンタメ性はなく、ちょっと眠くなっちゃいました。
青山

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