爆裂BOX

エネミー・ライン2 -北朝鮮への潜入-の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

3.4
北朝鮮が秘密基地に核ミサイルを保有しているという情報がホワイトハウスに届く。その脅威を防ぐべく、ジェームズ大尉率いる兵士たちが出撃するが、直前で作戦が中止され、降り立った兵士4人が敵地に取り残されてしまう…というストーリー。
オーウェン・ウィルソンもジーン・ハックマンも出ておらず、登場人物も話の繋がりもないですが「エネミー・ライン」の正統続編です。恐らく予算的にはVシネマレベルではないかと思われますが…
北朝鮮が核ミサイルを保有する秘密基地を潰す為、ネイビーシールズに降下任務が下るも、2人降下した時点で任務の中止が伝えられ、更に大尉もアクシデントでズッコケて落ちそれを救出に命令に背いて降り立った兵士を含めて4人が敵地に取り残され北朝鮮軍の攻撃に曝されることになります。
ストーリー展開は普通のコマンド物という感じですが、この主人公達がかなりアホですね。隠れてた所を村人の子供にアッサリ見つかって追い掛けても追いつかずに家に駆けこまれて更に騒ぎになって北朝鮮軍に見つかって銃撃戦になって戦死者出てしまって捕まって拷問受けてる所を北朝鮮軍の司令官や潜入していた韓国軍の特殊部隊に助けられますが、この人達の助けなかったら死んでたでしょという体たらく。
アクションシーンも銃撃戦や戦車とタクシーのカーチェイスなどそれなりにありますが、カメラワークと編集がチャカチャカしてて見にくいことこの上ないです。北朝鮮パートでは白っぽく退色したような色になってるのもアクションの迫力削いでますね。爆発も戦車の中に手榴弾放り込んで爆発する所と最後の秘密基地大爆発くらいですが、後者はCGでしたね。
クライマックスの秘密基地へ潜入しての主人公と韓国特殊部隊と北朝鮮軍の銃撃戦はチャカチャカ編集じゃなくて見やすくて良かったですが。
アクション面よりも大統領が軍部や韓国の外交官と繰り広げるポリティカルなドラマ部分の方が面白かったですね。韓国側の言い分も結構もっともだし。
主演のニコラス・ゴンザレスは海外ドラマとかで割と見かける人ですが、大統領役のピーター・コヨーテやベン・クロス、キース・デヴィッドに「24」のグレン・モーシャワー等脇を固める人たちが結構豪華です。
クライマックスで敵だった北朝鮮軍の司令官が助けてくれる所や、韓国特殊部隊との共闘等の展開は結構好きですね。手に釘打たれる拷問シーンも痛々しかった。
ラストは結構爽やかに終わりましたな。
前作と比べると目に見えて予算減ってアクション面の演出など残念な部分多いですが、ポリティカル部分は面白かったですし、コマンド物としてはまあ楽しめるかな、という作品でしたね。