『シャン・チー』で好評だった、トニー・レオンとミシェール・ヨーの知られざる剣戟ロマン！さらに、共演はドニー・イェン、ジョイ・ウォンと言う超豪華キャスト！
中国明の時代、コウ(ミシェール・ヨー)は密書の強奪を命じられる。剣士4人による激しい権力争いと死闘の行方は？！
とにかく配役が豪華なオールスター正月映画。90年代香港映画のせいか、物語はかなり粗くて、ワイヤーモロ見えなチープな部分はあるとは言え、結構面白い作品。
武侠小説家の古龍の原作が下敷きで、87分と言う短い時間で無理やり終わらせようとしたせいか、とにかく展開が早いこと早いこと。笑
この頃、ジャッキーと『ポリス・ストーリー3』で共演して、一躍アクションクイーンとなったミシェール・ヨーは、ワイヤー多用ながらもしっかりしたアクションを見せてくれます。主題歌まで歌ってます！
トニー・レオンは、ジョイ・ウォンと結婚していて、エロ本(春画)集めが趣味な2枚目半の剣士です。ドニー・イェンが恋に悩んだりとかなり珍しいキャラクター設定です。ドニーさんは脇役であまり出番が多くないのが残念。ドニーさんはミシェール・ヨーに想いを寄せており、彼女の入浴を覗いたりと童貞キャラなのが泣かせます！笑
2人は近年の『マスターZ／イップ・マン外伝』で再共演！
トニー・レオンとドニー・イェンも、『HERO／英雄』で再共演してましたね。
今作のプロデュースのチュー・イェンピンは、台湾のバリー・ウォンと呼ばれる監督で、ジャッキーの『ドラゴン特攻隊』や『炎の大捜査線』を製作した経緯があり、まあバカ映画しか作らない方です。笑
緻密さより豪快な娯楽を重視した作品なので、出来栄え云々よりとにかくド派手なアクション！と言う作品です。
当時の台湾アイドル、ジミー・リンが、出番が少ないながらも、美味しいところを全部持って行ったりと、何かオトナの事情があったんだと思います。爆笑
香港映画は、この頃はかなりのトンデモ映画を作っていて、SFホラー小説で有名な菊池秀行氏の『妖獣都市』を映画化したりとやりたい放題でした。爆笑
DVDなのに、VHSばりの画質の悪さなのが悲しい。
なお、今作バージョン違いがあり、現行版とは違い、悲劇的なラストになっているものもあるそうです。
90年代香港映画、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』シリーズが火付け役となった、時代劇大ブームの1ページと言える作品でした。
ちなみにこの時代劇ブームは、香港ですざましい盛り上がりを見せました。現代アクション一辺倒の、ジャッキーすらも影響され、名作『酔拳2』の製作を決断させた時代でした！
