鰹よろし

ジェラティノスの鰹よろしのレビュー・感想・評価

ジェラティノス(2001年製作の映画)
2.5
 地球を周回し待機していたシャトルが、火星へと向け出発しようとした矢先、突如通信が途絶えクルー全員が死亡する事故が発生。船の積み荷であったジェラティノスなる生物が原因と見られた。

 開発者曰はく、ジェラティノスはミノタウロス計画において火星のテラフォーミングを目的として創り出された人工的な生物だそうで、火星の環境を想定しているが故に地球上でどのような形態をとるかわからないものの、人を殺す様には設計されていないという。
 
 地上ではシャトルが帰還するまでを期限に、秘密裏に詳細な事故調査を開始。別途保管されているもう一つの試作品の回収と解析を試みるも、何者かに先を越され奪い去られてしまうのだった。

 奪われたジェラティノスはなんやかんやあり、とある街に放たれることに...


 シャトルにおける機器の不具合からの死亡事故と、飛行機における機器の不具合からの死亡事故...

 飛行機の不時着(墜落)現場の状況と痕跡と、カップルの消失現場の状況と痕跡...

 カップルの消失からの街の住人たちの消失...

 ナメクジ? 塩? 超酸化体!?

 街が見舞われた事態からのシャトルの大海原への帰還...

 ジェラティノス開発グループのひっそりとした祝賀会における他愛もない会話、

 胡散臭い弁護士が目をつける街の異常と、髪の毛ふさふさな保安官の余命宣告、

 こってこての陰謀論や裏切り、眼鏡キャラあるある(着脱キャラ豹変)、

...等々、ちょっとしたところで事象を関連付けていく様はうまいし、ぽっと出のキャラに立てたフラグの回収と放棄の塩梅も定番の味。今回の事件そのものが壮大なブラフであったとする落としながら、軽妙な話運びのおかげで後腐れなく後ろ髪を引かれないことが何より見事だった。


「IT」...「X-ファイル」...「ボディ・スナッチャー」...「ヒドゥン」シリーズ...「アライバル」シリーズ...「スピーシーズ」シリーズ...「ターミネーター2」(1991)...「ボーン・コレクター」(1999)...「レッドプラネット」(2000)...「エボリューション」(2001)...「宇宙からの侵略者」(2004)...「スリザー」(2006)...「インベージョン」(2007)...「アンドロメダ・ストレイン」(2008)...「宇宙戦争ZERO」(2009)...「テラフォーマーズ」(2016)...「ライフ」(2017)...「ランペイジ 巨獣大乱闘」(2018)...「レプリケイト 襲撃」(2019)...
鰹よろし

鰹よろし