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男たちのmhのレビュー・感想・評価

男たち(1950年製作の映画)
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傷痍軍人の余生についての社会派ドラマ。
OPのスライド「二度戦う」のうちの二度目の戦い。
半身不随になったものばかりが収容されている病院が舞台になっている。
主人公と恋人とその周囲の葛藤をストレートに描いてる。
古風だがシンプルな場面設計がよかった。
ようやくこぎつけた結婚式のため、筋トレした結果、立ち上がった状態をキープできてるマーロンブランド。
ここまでは美談だが、支えてないとふらつくことはわかってからが急転直下。
会話の端々が食い違い、シャンペンを開ける→新居の新しいカーペットにこぼれる→あわてて拭いた目の前に痙攣する足。
と、ストレートな演出がすこぶる気持ちいい。
なんでも自分でできるけど、段差は越えられない。そのために力を借りる自分を受け入れるエンドも決まっていた。
傷痍軍人を題材にしている映画は意外に少なくて、「帰郷(1978年)」「7月4日に生まれて(1989年)」あと「フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年)」くらいなものじゃね?
その中でも最古クラスの一本なので「帰郷」なんかは、おそらくこれを下敷きにしていると思われる。
マーロンブランドのデビュー作で、製作はスタンリークライマー、脚本家は赤狩り対象になった名脚本家と座組も超豪華だった。
もっと見られてもいいのにやっぱりこれも視聴困難。
面白かった。
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