たまち

ロバート・デ・ニーロの ブルーマンハッタン/BLUE MANHATTAN I・哀愁の摩天楼のたまちのネタバレレビュー・内容・結末

2.8

このレビューはネタバレを含みます

以下備忘録としてあらすじ

マンハッタンに越してきた青年、ジョン・ルービン。汚い部屋から向かいのマンションの小部屋を盗撮するアート作品を発表するべく、資金を得て良いカメラを調達。マンションの小部屋の住人の生活は多種多様でいろんなドラマが起こっているが、誰もこちらを気にしない。
ある日その登場人物になるべく(?)、夢みがちな女の子ジュディの部屋を訪ね、嘘八百を並べ強引にデートに持ち込む。2回目のデートでの性行為をカメラに収められるよう緻密な台本を持って挑むも機材トラブルにて頓挫。カメラを売り払いテレビを購入。
テレビや盗撮で知った「Be Black」と言う演劇の警官役に応募。白人を黒塗りし、侮辱し、暴行を働いてリアルな黒人の体験をさせる過激なワークショップ?だったが参加者は感銘を受けたよう?
勢いづいたグループは『都市ゲリラ』襲撃を決行するも返り討ちに合ってしまう。1人慎重なジョンは、保険会社の会社員として、ジュディを妻に迎え中産階級へ溶け込み潜伏していた。悪阻で具合が悪くなったジュディを置いてランドリー室へ。洗濯物を洗濯機に入れると導火線とタバコに火をつける。爆発する建物を尻目に逃走。
アパートが爆発にやって倒壊したところをメディアが報道している。地域住民にインタビューをしていると割り込んでくる軍服で怪我をした男、ジョン。「やっとベトナムから帰ってきたらなんだ。彼らは実にいい仕事をした。」ひとしきり興奮して捲し立て、撤退しようとしたカメラクルーに「ただ故郷の母に挨拶したくて、」と笑顔で「Hi,mom!」
書いてても支離滅裂な悪夢みたいだ、

・ストーリー
流石に理解しきれなかった。。
基本チャプター区切りのブラックコメディと捉えた。けれどDeNiro不在のBe Blackワークショップはあまりに長く陰湿。差別は一生なくならないだろうと納得できてしまった。

・演出・画像
窓をフレームとした集合住宅の様子、フィルムカメラのフレームを通した映像…画面的にとても興味深かった。女の子がカメラを教わるシーンも好き。
コメディ的な早回しも楽しい!

・キャラクター
デニーロの圧倒的な狂気。純朴そうな青年、こじれたアート感覚、ちょっと品の良い魅力的な好青年、差別的で高圧的な警官、中産階級のサラリーマン、いかれたベトナム帰還兵、何個の引き出しを開放していたのか。
夢見がちな女の子・ジュディはかわいらしかった。爆発で死んだのだろうか。

・雰囲気
どこまでが現実でどこからが嘘なのかわからない。コメディパートや、Be Black Babyの陽気なBGMが流れているシーンはアメリカ的で明るく良い雰囲気だった。
たまち

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