たまち

アムステルダムのたまちのネタバレレビュー・内容・結末

アムステルダム(2022年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

洒脱なスパイ?映画という感じ。小洒落た映像やファッション、映像は非常に『作り物の世界』っぽいが内容は結構リアルらしい。ラストは意外に銃撃戦とかも少なく、結末のあっさり感もある意味リアル。

・豪華なスターが多数出てきて見た目に楽しく、それぞれの芸達者に乗っかった(特にデ・ニーロ)ような印象。文化や知っている歴史背景の違いからか、あまりぐっとは来なかった。

・ラストのパーティシーンでの、一見楽しくにぎやかながら緊張感をキープしつつ、小出しに黒幕がちらつき、クライマックスに向かっていく…という盛り上がりは楽しかった。(それでもVose夫妻は急すぎて困惑)
ただクリスチャン・ベールの脳内独り言ナレーションが多いのだがストーリー進行にはあまり関与せず、少しもやもやが残る。

・後で調べると、随所で登場するおしゃれエッセンスと思い込んでいた破壊的なダダイズム詩歌創作活動・再構築シュルレアリスム作品は当時の世相をきっちり反映させていたことが分かった。
思わせぶりに出てきたMI6や、5人委員会たちもちゃんとある程度史実に沿って丁寧に描いているのかもしれない…自分の知識不足。
とはいえ知識があれば楽しめるし、なくてもブラックコメディやサスペンス的にある程度は楽しめる大衆的な娯楽映画と言える。
たまち

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