ししまる

アンドリューNDR114のししまるのレビュー・感想・評価

アンドリューNDR114(1999年製作の映画)
4.0
マーティン家に届いた家事ロボットNDR114は、アンドリューと名付けられ、2階の窓からの転落をきっかけに自我を持ち始める。やがて末娘アマンダの子守を通じて人間らしい感情を育て、自由になりたい、人間になりたいという願いを強めていく。
ありがちなロボットの暴走ではなく、哲学的でファンタジーっぽくもあるドラマ。製作費9千万~1億ドルに対して興行収入8740 万ドルと失敗し、評論家の賛否は両論。確かにアンドリューの造形が最初から人間にしか見えず、一歩間違えば荒唐無稽と切り捨てられそうだが、人間に近づいていくロボットを通じて、人間とは何か、生きること、そして死ぬことを問いかける良作。主題歌であるのセリーヌ・ディオンの曲「ゼン・ユー・ルック・アット・ミー」もエンディングとして効いている。
✅メモ
1976年に発表された、アイザック・アシモフのSF短編小説「バイセンテニアル・マン」(200歳の男、93年に長編化)が原作。アカデミー賞の最優秀メイクアップ賞にノミネート。ロビン・ウィリアムズはラジー賞最低主演男優賞ノミネート。
セリーヌ・ディオンによる主題歌は映画の興行不振などからシングル発売が中止された。ミュージックビデオではディオンがロボット研究施設を舞台に近未来の衣装を身にまとい、映画のシーンが映るスクリーンをバックに歌っている。
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