42car

アンドリューNDR114の42carのネタバレレビュー・内容・結末

アンドリューNDR114(1999年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

お手伝いアンドロイドのNDR114(アンドリュー)に人間の心が芽生え成長していくという話。
ロボットと人間の間だったり過渡期だったりは大好きですが、個人的に人間讃美ってあんま好きじゃなく、基本的にクソッたれだと思ってるぐらいで。 全米の涙よりロボットが流す一粒の涙の方がどれほど美しいことかと笑
こんな自分としては「自分をよりよくしようとしてる」と語るアンドリューの目指すモノが人間、というのが何とも皮肉に感じるくらいでした。
しかし、アンドロイドによる人間性の獲得をここまで綺麗に、上手く描かれると劇中でのグランド博士のセリフじゃないですが「結果を受け入れる」しかないですね(笑) 本当に美しくアンドロイドから人間への移り変わりを魅せてくれました。


オープニングクレジットにてロビンウィリアムズの名前を発見したものの、予期せぬジュラシックパークのグラント博士の登場にテンション上がってしまいまして存在を忘れてしまっていました(余談です。幼少期ジュラシックパークごっこをするとき僕はマルコム博士役しかできず、いつもグラント博士になりたいと切望していたのです。とても、とても。)
そんなこんなでロビンウィリアムズの存在を忘れたまま、アンドリューが本物の人間と変わらない外見へとアップグレードする場面にきたのですが、ここへきてロビンウィリアムズの登場なんですね。出来上がった姿はアンドリューの人間性を考えるとロビンウィリアムズ以外あり得ないと思えるほどの一致感がありまして本当に感動を覚えました。
アンドロイドが人間の外見を獲得するにあたって納得がいく顔が出来るわけがないと決めつけ、顔次第ではもうこの映画ダメだくらいに思ってた自分を皆さんに変わって殴り倒してやりましたよ。

エンドロールのセリーヌディオンによる“Then You Look At Me"の歌詞も映画の一部かのようで、本当に最後まで目が離せない作品でした。
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