『黒い太陽 南京批評』
https://youtu.be/wucyNqvmyUE
『黒い太陽 七三一』の頃と比べたらかなり映画らしくなってます。しかし『黒い太陽七三一』に負けず劣らず今作も本物のシーンがあります。『ガソリンスタンドに火を着けたんじゃないか？』と疑うくらいの黒い煙を炊き上げます。画面越しでも咳き込みました。CGなんか使わずにマジなやつです。ハリウッドは見習うべきです。マジな煙は画面越しでも咳き込むんです。32点。

内容が内容だけどめちゃくちゃ強烈な物が観れる怪作中の怪作

ただひたすら日本軍が一般市民を殺したり女の子からおばあちゃんまで暴行しまくるだけの作品

途中途中に記録写真？みたいなのやテロップがバーンと出てくる演出もひたすら気が滅入る

終盤の男の子と女の子のくだりがめちゃくちゃキツいしラストも辛い

超強烈な胸糞映画だし題材が題材なので人はかなり選ぶけどスーパーゲテモノ映画としては極上の逸品
日本版は一部のゴアシーンやテロップが削除されてるけど十分過ぎる程インパクトある映画だったのでゲテモノ映画ファンは観ましょう

英語字幕で何とか鑑賞。
いや～あらゆる意味で疲れた…

国内未ビデオ、DVD化なうえに劇場非公開の作品だ。
どうして日本で公開されないのか？鑑賞すればその理由がわかる。

自分は南京虐殺肯定派だが、それにしてもこの映画は思想が偏りすぎて逆にアホっぽくなってる。
それだけ中国の映画作りが下手ということなんだろうけど。
つい最近もアニメ版スラムダンクが中国でヒットした際に「どうして中国ではスラムダンクのような傑作が作られない？」と中国国内で記事になってたがなんかその理由が透けて見えた気がしたな。

若い娘だけじゃなく老婆や幼い少女まで強姦する日本兵、銃剣で妊婦の腹かっさばいて赤ん坊を取り出す悪魔のような日本兵、生首の前で記念撮影する日本兵。
まあ百人斬りとかわざわざ記事にしてた朝日新聞とそんな記事を読んで喜んでた当時の日本人もあれだけどね。

一つ一つの残虐な犯罪行為は本当に起きたことかもしれない。
戦時中の犯罪しまくりボーナスタイムでそういうことやっちゃう異常者もいただろう。
日本軍も100万人以上大陸を渡ったし、犯罪だって戦場では平時と比較にならないくらい起きやすいはずだ。
平和な今の世の中でも猟奇事件がたまに起きるものね。

だが特殊なケースの残虐犯罪を短時間の映画という媒体で連続的な日常の如く映し出し「日本人は皆こんな感じです！」と世界に訴えかけてもそれは誇張しているとか言われても仕方ないかと…
かえって説得力が欠けてしまうしなんか嘘っぽい。
この手の映画の最高傑作は個人的に南京!南京!だと思う。あれは描写がもっと上手だったな。主人公も日本人だし。

一応この映画も中国人便衣兵による自爆テロとか日本側が怒る動機のようなものは申し訳程度に描写されていた。
まあ占領地なんて自分らの命の危険があるからとりあえず戦えそうな男は殺せるなら全員殺すほうが安牌ではあるよな。
上層部も南京の現場の将校に「捕虜を〇せよ」とわざわざ虫食い文字で指令した証拠文書が今でも残ってるし。
まあ自分は責任を取りたくないという体質は今の日本のお偉いさんにも通じるところがあるかもな。

なんだろうな…この映画は本当に安っぽい。
日本兵が中国語で会話してるのに返事だけは元気よく日本語で「はい！」だし、付け髭も学芸会レベルだ。だから映画としては微妙な出来。

あと幼い孫娘を助けるために家ごと燃やす婆さんが印象に残ってる。
あの婆さんほとんどセリフや表情がなくて怖いんよ。

最後に少しだけ南京虐殺の否定派、捏造説について語る。
この手の論争を見てて良く思うのが否定派の人は南京の広さや規模を誤解してると思う。
南京は山手線の内側くらいの広さだ。
例えば南京攻略に参加した日本兵が「え、虐殺なんてなかったけど？」って証言したとして、その人は別に嘘ついてないと思う。
しかしだからと言ってなかったことにはならない。
わかりやすく言えば、渋谷で事件が起きて秋葉原にいる人が「そんな事件なかったよ？」って言ってるようなものだ。
結構南京は広い。だから何が起きたかなんて現場の人でも全部は把握してないはずだ。
で、中国は中国で色々と盛りすぎかなという気がする。特に数字ね。

まず否定派や捏造性を唱えてる人は一次資料を読もう。
捏造説を唱えてる人のブログなんかを読むと確かに中国側の捏造写真や記事が提示されてる。それ自体は間違いなく捏造だったりするだろう。
しかし反論の余地がないような情報が沢山一次資料には含まれている。
だからそこまでちゃんと読んだ上で反論するべきだと思う。

まあ本当に全てが捏造なら日本政府は認めずに国際司法裁判で戦ってると思う…言い逃れ不可能だから日本政府は認めて謝罪と賠償したんだよ。
俺も中学生くらいまでは「南京虐殺なんて中国の嘘じゃねーの？」って薄っぺらい知識で思ってたけど本当にこの問題を詳しく調べると紛れもない事実だとわかる。
長くなったけど以上。