都部

アタック・オブ・ザ・キラートマトの都部のレビュー・感想・評価

2.0
Z級映画の金字塔。襲い来る🍅を前にした人類の未来はどっちだ……といったパニックムービーを想定していたのだが、蓋を開けてみると🍅の扱いはマクガフィン程度で散文的な小ネタの連続によって構成されたコメディ映画という印象があまりに強かった。それも社会風刺/挿入されるCM/ミュージカルと手数の多さで笑わせてくるコメディで、その混沌模様に対して面白味がそこまででもないのが一番面白い。予算の都合もあるだろうが、モンスターとしての顔すらないトマトを前にして必死こいて犠牲者役を務める演者のしょうもないギャップ笑いからして、作品の方向性を示唆しているとさえ思える。滑り倒しの美学が通底しているので、クソ映画と言われるほどクソ映画とは思わなかったかな。事前に狙って作られた形に汚点も何も無いので。終盤の集団走行は無駄に躍動感があり、あの熱狂は作品全体を通してもかなり印象的なシーンだった。
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