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ザ・バニシング-消失-のtaigaのレビュー・感想・評価

ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)
3.7
丁寧にじんわり味わえる。
サイコがサイコに見えないのがサイコ。
No.1というより「元祖」感。

レックスとレイモンが会うところから、凄い「えもいわれぬ」さ。
引っ張りに引っ張るラストは、今の文脈だからか分からないけれど、衝撃度戦慄度は薄い。。

ただ思い返すにつけ謎の納得感と底知れぬ嫌さが増す。あぁ悪夢。嫌だなぁ…。
肩すかしにニアミスしたような変な終わり方だけど、散りばめられた要素はそこに落ち着くし、用意された豪華な席にそれを置くことで、作り手はこの映画の手触りを決めたのだと思う。何を言ってるんだ。
ライターの火の向こうに映るトンネルの出口人影の美しさ。

思い付いたら、ほんのちょっとだけでも、やってみたくなるところまでは、みんな同じ……………………ですよね。
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